水木しげる記念館

行ってきました、水木しげる記念館
漫画家・妖怪研究家・冒険旅行家と3つの顔を持つ水木しげる。
不世出の異才の魅力と作品の集大成を一挙に見れました。
彼の波瀾万丈な人生は、驚愕のオンパレード。
少年時代はガキ大将、青春時代は落第とクビの繰り返し、
戦争で行った南方では左腕を失うほど生命の危機にさらされ、
(大食漢ゆえに、山奥で食料を分けてもらっていたトライ族とは同胞になったり!)
画業ライフでは極貧から、大器晩成。
それにしても凄い人生、、、
どんな状況下でも諦めず描き続けたその姿に脱帽。
それを支えた奥様、布絵さんとの夫婦愛も素敵です。
そしてつくづく思ったことは、
天才はやはり小さい頃から(いや、生まれながらに)天才だということ。
子供の頃の絵が展示してあったのですが、
もうとんでもなくうますぎで、すでに原点そこにあり!
これは、ダーウィンや手塚治虫の展覧会でも同じことを思ったけれど、
『観察力』が尋常じゃないです。
そして、偉業を成し遂げる人は、天才ということに加え、
果てしない努力を積み重ねている。
努力しない天才は『ただの天才』で終わる。
展示物を満喫したラスト。
水木しげる作の自分史年表の横で、
亀仙人のようなおじいさんが甥っ子らしき人物(推定50歳)に、
「おめえも自分の年表書いてみろや。」と、ボソリと言った。
甥っ子は、
「5センチで終わります。」と即答。
・・・ほほほ。
猫娘電車にゆらゆら揺られ訪れた街、境港。
妖怪学んで、また行きたいな。

